令和6年度専門部会【Zoom研修】議事録
令和6年10月1日(火)
演題:「5歳児健診の実施に向けて~保健師の業務を中心に」
講師:鳥取県立総合療育センター 院長代理 小枝達也先生
1.そもそも5歳児とは
・「身体発育、運動発達、言語発達、認知発達、社会性、遊び」について
・認知の部分では「じゃんけんの勝ち負けが分かる」「しりとりができる」「5つまで 数えられる」が確認ポイントとして大きい。社会性の部分で「布置の力=見通しの力」が育つ時期であり、布置の力が身につくと「切り替え」ができるようになる。
2.5歳児健診の意義
・ちょっと気になる子であっても、早すぎる診断はハズレる。その時にならないと見えてこない課題がある。3歳児健診では気づかれなかった子、5歳児健診で事後フォローとなったの95%は通常学級に入学する現状がある。5歳児健診で気づき、気づきを深め、指導の場に乗り、入学することが望ましい。大分県竹田市では、5歳児健診を実施し、小学生の不登校が減少した実績がある。
3.5歳児健診の体制
4.5歳児健診の流れ
・国が補助単価を5,000円(集団健診)に増額している。
・5歳児マニュアルに健診の流れや、健診方式について記載あり。
・使用する健診問診票はDrが所見をとることができるような内容になっている。
・所見があった児は、子育て相談等につなぎ「気づきを深める」ことが大事。
・すこやか子育てガイド(ピンク)に5歳児健診を実施して、エビデンスをとって
いるものの内容が書いてある。保健師はよく読んだ方が良い。
・発育曲線は平成12年度の成長曲線を使う。(この根拠については、小枝先生に質問
をしたが、即答できないとのことであった。)
5.フォローアップ体制について
・「様子をみましょう」はない。
・判断には目安を設けているので、判断に迷うことはない。
・心配が出てきたら相談する相談先を具体的に情報提供する。
6.その他
・小枝先生の著書や無料で使用できる音読指導アプリの紹介があった。
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